電流協電子図書館セミナー「電子図書館・電子書籍サービス調査報告2023」
2024年6月、日本図書館協会にて2024電流協電子図書館セミナー「電子図書館・電子書籍サービス調査報告2023」が開催されました。
実は私、電子書籍まわりの2つの団体、JEPA(日本電子出版協会)(注1)とAEBS(電子出版制作・流通協議会)(注2 以下、電流協)の違いがわからず。改めて、JEPAは1986年設立の古くからの電子出版推進団体で、電子書籍だけでなく昔のCD資料など広義の電子出版を、出版社の立場から普及させる活動をしています。一方、電流協は、印刷関連会社が中心となって2010年に設立され、「.book」や「XMDF」フォーマットや、近年のEPUBで作成されている電子書籍にフォーカスした団体です。電流協設立当初は、総務省や文部科学省、経済産業省の後押しもありIT企業の会員も多かったとか。両方に加盟している団体もあり、現在は似たような団体になっているのも事実だそうな。そもそも電子書籍は図書資料?電子書籍の範囲はどこまで?さらに、アクセシビリティに対応とは読み上げができればいいの?そんな「もやもや」を抱えながら、開催団体の背景を理解したところで、間違った理解もあるかもしれませんが、報告書に添いながら、電流協電子図書館セミナーを報告します。